- 愛犬のために脱走しない安全な環境で暮らしたい
- 家の目の前は幹線道路だし、もし脱走したらと思うとこわい
- もし脱走したら何をすれば良いのか、今からでも知っておきたい
- 犬用のゲートって高さはどれくらいあれば足りるんだろう
- 脱走したら帰ってくる確率はどのくらいあるんだろう
- 脱走防止の良いアイデアは何かないかな
こんな疑問やお悩みはありませんか?
ワタシも過去に愛犬の脱走を2回経験したので、気持ちは痛いほど分かります。
「愛する犬と安心安全な暮らしをしたい」
愛犬家なら誰しもが願ってやまないことですよね。
ということでこの記事では
犬飼い歴30年、愛犬の脱走を2回経験したワタシ、柴田が
- 愛犬の脱走防止対策
- 脱走後にやるべき手順
この2つについてどのサイトよりも詳しく紹介していきます。
実際にワタシが取り入れてる工夫も交えて解説してるので是非最後までご覧ください。
なぜ犬は脱走する?
そもそもなぜ犬は脱走してしまうのでしょうか?
なにも飼い主のことが嫌いで逃げてる訳ではありません。
犬が脱走するにはいくつかの理由があります。
好奇心が勝った
犬もやはり動物ですので、興味のあるものには惹かれます。
仲良しの犬が通ったり、猫やタヌキなど捕獲対象の動物を見つけたりすると興奮して思うがままに近づこうとします。
その間にフェンスを飛び越えたり、門扉下の隙間をくぐり抜けたり、普段は見せない力を発揮します。
普段はお利口にしてても、補助犬や警察犬のように特別な訓練を受けていない限り、犬も本能には逆らえません。
パニックに陥る
犬はパニックになると自分を抑えることが出来ず、予期せぬ行動を起こします。
特にパニックに陥りやすいのは周りで大きな音がしたときです。
雷や花火の音に震える犬を良く見かけますよね。
運動不足
運動不足を解消しようと家の中や庭をダッシュで駆けずり回り、その延長で脱走してしまうこともあります。
犬も自由に走り回りたいときがあるのです。
首輪が抜けた
首輪が緩くなると、ちょっとした抵抗で抜けやすくなります。
特に夏毛と冬毛に大きな差がある柴犬は要注意です。
- 玄関ドアを開け閉めしたときにふと飛び出した
- 車から降りようとドアを開けたら飛び出してきた
- 近くに雷が落ちて庭から逃げた
- 花火の音でびっくりして逃げた
- ハーネスや首輪が外れて逃げた
- 散歩中、手からリードが離れて逃げた
- コンビニのドッグポールにリードを括り付けて買い物してる間にいなくなっていた
- 宅配業者が門扉を開けてその隙に逃げた
- ドッグランの扉が開いていて逃げた
帰ってくる確率は?
とある調査によると、一度脱走した犬が帰ってくる確率は49%だそうです。※1
思ったよりも帰ってくる確率は高いですが、これはちゃんと探した結果の数値です。
鳩のように何もせず勝手に帰ってくる奇想本能はないので、一度脱走したらありとあらゆる方法を使って愛犬を見つけ出しましょう。
逆に言うと51%は帰ってこずにどこで亡くなっている、もしくは誰かに拾われて飼われているということになりますので、まずは脱走させないことが第一です。
脱走の予防策
愛犬の脱走防止には様々な対策がありますが、ここでは私が実践している工夫を交えながら、考えられる防止策を全て紹介していきます。
- 玄関にフェンスを設置する
- クローズ外構にする
- 抜けないハーネスを使う
- 首輪の長さ調整をする
- 天気、イベントを把握しておく
玄関にフェンスを付ける
室内犬第一の突破口が玄関です。
玄関は家の中でも開け閉めの回数が圧倒的に多く、犬が飛び出す確率も一段と高い場所です。
そこをガード出来れば不意の脱走はかなりの割合で防げます。
中でも一番安心できるのは突っ張るタイプのフェンスです。
両端の壁を使って頑丈に突っ張るので、大型犬が突進したとしても外れることはありません。
玄関の大きさに合わせて拡張できるのも使いやすいポイントです。
ただし、頑丈すぎるあまり扉の開閉には少しコツがいるのと、取り付けは難しめです。
柴犬飼いの我が家でも実際にこのゲート(高さ76㎝)を使用していましたが、飛び越えることなく使えてました!
置くだけタイプのものもあります。
両隅に突っ張るところがなくてもカンタンに置けるのが良いですね。
パワーがある犬種に突進されるとすぐに倒れて突破されてしまうので、中大型犬には不向きです。
室内フェンスの高さはどれくらいあれば足りる?
フェンスを置いても乗り越えられては意味がありませんので、犬種やサイズに適したフェンスを選びましょう。
さきほど紹介した室内フェンスの高さは76㎝なので柴犬以下の犬種なら大抵のものは安全に使えます。
大型犬だと76㎝では物足りないので、100㎝以上のものを用意しておきましょう。
高さ設定に不安がある方は、立った状態と助走した場合とでどれだけ飛べるのかを実験してから購入するとより安心です。
- 大型犬…100㎝以上
- 中型犬…76㎝
- 小型犬…50㎝
※助走スペースがある場合は+30~50㎝
クローズ外構にする
クローズ外構にすれば玄関ドアや窓から飛び出したとしても脱走は防げます。
- 門扉を設置する
- 家の外周をフェンスで囲む
最低限この2つを守れば脱走しにくい家になることは間違いありません。
以下、脱走防止を徹底したクローズ外構のポイントをまとめています。
門扉
たとえ玄関を飛び出したとしても門扉があれば大丈夫…。
なのですが、だた門扉を付けただけでは不十分です。
- 宅配便業者が門扉を開けて入ってきた
- 子供がいたずらで扉を開けっぱなしにした
あわせて、犬の飛び出しを注意喚起できるステッカーや掛札を門扉前に設置すると安心です。
フェンス
家の外周をフェンスで囲むと脱走防止の強い味方になります。
ドッグランにもなるので愛犬家にはおススメです。
ただし、ただフェンスを置けばよいという訳ではありません。
下記の4つのポイントを守りましょう。
1.屋外フェンスの高さはどれくらいあれば足りる?
室内フェンス同様、犬種やサイズに適したフェンスを選びましょう。
我が家は柴犬飼いの我が家は、地面からフェンス上部までの高さを余裕をもって130㎝ほどにしています。
室内フェンスよりも高くする理由
- 庭は助走スペースがたっぷりあるので高く飛べる
- 室内のよりも目を離す時間が長い
- 猫や発情期の犬が通行したり、誘惑が圧倒的に多い
- 大型犬…160㎝(ドッグランのフェンスの高さが160㎝前後)
- 中型犬…120㎝
- 小型犬…80㎝
2.フェンスの向きにも注意が必要
一般的な横型タイプだと運動神経の良い犬種はフェンスを足掛かりにして飛び越えてしまいます。
かといって縦型だと、フェンスの隙間が広い商品の場合には頭が抜けてしまいます。
なので、私のおススメは横ルーバータイプです。
横ルーバーなら足を引っかける場所はないのでよじ登ることもありませんし、最高の目隠しになります。
3.フェンスとブロックの隙間は意外と盲点
取り付けるフェンスによってブロックとの隙間の大きさが違うので要注意です。
- 一般的な隙間は8㎝
- リクシル フェンスABは6㎝
超小型犬だと8㎝でもくぐり抜けられるので2㎝の差は大きいですね。
4.フェンスの周辺に物を置かない
フェンス付近に段ボールやバケツなど踏み台になるものがあるとそこを踏み台に脱走が可能になります。
以上、クローズ外構を作る上でのポイントでした。
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抜けないハーネスを使う
「首輪やハーネスが抜けた」は脱走の要因2位にランクインしているほど頻発しているトラブルです。
愛犬すずも某人気ハーネスが抜けてしまって脱走したことがありました。
運よく捕まったので良かったもののそのまま脱走していたら…。
そうならないためにも抜けにくいものを選んで安全にお散歩時間を楽しみましょう。
おススメダントツ1位はPEPPYの「抜けにくいハーネス」
「抜けにくさ」と「首への負担軽減」を両立させた最高の脱走予防アイテムです。
ヨーロッパ製某人気ハーネスよりも断然抜けにくく作られていて口コミによる評価も抜群です。
パグ メス 9ヶ月 6.3キロに購入。 散歩中、別のハーネスですっぽ抜け2回。 注文してすぐに届けてくださり、使用してみたところ本当に抜けない!これで安心して散歩行けます。装着もしやすくわんちゃんもスムーズに歩けてました。次もリピートしたい商品です。
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首輪の長さ調節をこまめにする
首輪を愛用してる場合は体重の増減や換毛による毛量の変化をしっかり観察しましょう。
冬毛が抜けると首回りが細くなり、首輪のすっぽ抜けが頻発します。
3月~5月ごろに脱走が増えるのはこの抜け毛が影響しています。
季節や体重をしっかり観察して、首輪の長さを調節しましょう。
天気、イベントを把握しておく
雷雲の動きや花火大会の日程を把握しておくことも立派な予防策の1つです。
室内にいる場合はそこまでの心配は不要ですが、外飼いの犬やお散歩中の敏感犬の場合は要注意です。
雷の接近を知らせてくれる便利なアプリもあるので必要な方は利用してみてください。
もしもに備えて
人も犬も完璧ではありませんので、これだけ対策をしててもふとしたタイミングで脱走なんてことも十分起こり得ます。
そんなもしもに備えることも愛犬を守る上ではとても大切な行動です。
もしも脱走したときのために準備しておくと良いこと
- 迷子札をつけておく
- AirTagをつけておく
- 探偵保険に加入する
- 呼び出しの練習をしておく
- おやつ、おもちゃを用意しておく
- 愛犬の写真を用意しておく
順番に解説していきます。
迷子札をつけておく
マイクロチップでも良いのですが、マイクロチップの読み取りには専用の機器が必要になるので時間がかかってしまいます。
迷子札であれば、誰かが見つけてくれた時に気付いてもらえさえすればすぐに連絡もらうことが出来ます。
迷子札も色んなタイプの商品があるのでメリット・デメリットを考慮した上で自分に合ったものを選んでみてください。
QRコードの読み取りで簡単に連絡をもらえる
ワクチン証明書も提示できるので、ドッグランで急に必要になった時でもすぐ対応できる
3年間の有効期限がある
AirTagをつけておく
迷子札は誰かが拾ってくれた時には便利ですが、人が少ない場所に逃げてしまってるのであれば意味はありません。
AirTagであればGPS機能があるので犬の現在地がすぐに分かります。
近くにいけば音でAirTagがある場所を教えてくれることも出来ますので、一つあるととても心強い便利品です。
AirTag単独では装着出来ないので、専用のAirTagケースと合わせて購入しましょう。
※AppleはAirTagを犬や人を探す用途は推奨していませんので各自の責任でお願いします。
探偵保険に加入する
最近何かと注目を浴びているのががペット探偵です。
テレビでも特集が組まれており、その多くが発見に至っています。
なんとその発見率は約80%※2
脱走から長時間経過した難易度の高いケースも含めた数値なので、いち早く探偵を利用すれば発見率はさらに高まるでしょう。
反面、捜索期間にもよりますが、相場だと10万円前後するので決して気軽に利用出来るサービスではありません。
そこでおススメなのがペット探偵保険です。
ペット探偵保険に入っておくと月550円~の保険料でペット探偵を無料で利用出来ます。
犬が脱走してからあれこれ調べていては、「既に車に轢かれていた」なんて手遅れになりかねませんよね。
ペット探偵保険に加入していれば優秀なペット探偵にすぐに依頼できるので、発見率も高まります。
550円というと少し高く感じてしまいますが、0才から15才まで加入し続けたとしても、550円×12ヵ月×15年=99,000円なので、ペット探偵の依頼相場よりも安く済むケースが大半です。
普段から脱走リスクに備えておきたい愛犬家の方には探偵保険もおススメです。
ペットが迷子になった時に備えて 『MY PET LIFE』ちなみに
アニコム損保のペット保険なら病気や怪我の保険に付属してペット探偵無料利用サービスが付いてくるのでペット探偵保険は不要です。
その他色んなペット保険があるので、どんな保険が良いのか分からない場合はペット保険の資料一括請求サービス
呼び戻しの練習をしておく
脱走中の犬は興奮していることが多いので、正面から追いかけても逃げてしまい逆効果です。
そのため普段から呼び戻しの練習をしておくと、いざという時にも安心です。
おやつ、おもちゃを用意しておく
「呼び戻し」を覚えさせられない場合は、おやつやおもちゃを常備しておくと捕まえやすくなります。
我が家は玄関ポストと散歩バッグに大好きな音が鳴るボールを準備しています。
音をならせばボール欲しさにすぐに戻ってくるので、いざという時に安心です。
脱走に備えて、愛犬が好きなものを常備しておきましょう。
写真を用意しておく
捜索しても見つからない場合には警察に遺失物届を出すことになりますが、その際に犬の写真を求められる場合があります。
すぐに提出できるように、愛犬の写真は家に1枚は保管しておきましょう。
それでも脱走してしまったら
私も経験しましたが、愛犬が脱走したらとてもじゃないですが平常ではいられません。
パニックになって何をしたら良いのか分からなくなるのが多いのではないでしょうか?
そんな時のために、脱走後にやるべきことを優先度順に紹介します。
優先度1.脱走した犬の方角を覚えておく
最初の手がかりになります。脱走を目撃した場合は必ず逃げた方角を覚えておいてください。
脱走直後であればそう遠くへは行っていない可能性が高いです。
優先度2.家族や知り合い、近所の人に捜索を依頼する
家族であれば愛犬の習性や散歩コースも分かるため、脱走を確認したらすぐに家族LINEで知らせてください。
捜索者は多ければ多いほど良いので、近所の人にも協力してもらいましょう。
発見した時も複数人いたほうが確実に捕まえられます。
優先度3.散歩コースを捜索する
行き慣れた散歩コースに潜んでいる可能性もあります。
とにかくスピードが勝負なので自転車で探し回ると良いでしょう。
優先度4.ペット探偵に依頼する
思い当たる節を探した次はもうペット探偵の利用をおススメします。
依頼のタイミングが早ければ早いほど発見率は高まります。
依頼してる間にもどんどん遠くへ行ってしまうかもしれないので、頼れる人がいる場合はペット探偵を手配する人と捜索する人とで役割分担をしましょう。
優先度5.各所に連絡、登録する
ペット探偵の依頼を済ませたら行政機関や動物病院などに連絡して迷子情報を登録しておきましょう。
場合によってはすでに保護されてるかもしれません。
まずは近くの交番で遺失物届を出して、迷子情報を登録してください。
警察によっては動物愛護センターや保健所などに一括で連絡してもらえるところもあるので、警察は一番最初に行くと良いです。
その際伝えるべき情報は
- 犬の名前、外見の特徴、性別
- 脱走時の状況(日時、場所)
- 飼い主の名前、連絡先、住所
- 犬の写真
最低限上記4つの情報があれば問題ありません。
もし警察が一括連絡をしてくれないようであれば、各自治体の機関や動物病院に連絡してください。
- 保健所
- 動物愛護センター、動物保護センター
- 清掃事務所…交通事故に遭い、死亡していた場合は清掃局に引き取られていることもあります。
- 動物病院…一時的に保護されているかもしれません。
- ペットショップやブリーダー…良心的であれば一緒に捜索してくれるかもしれません。
- 収容動物検索情報サイト:環境省が各自治体の動物保護情報を掲載している
- 迷子ペット.NET:迷子情報を登録できる無料のサイト
- 迷子犬センター:会員登録制の迷子情報サイト
- LOSTPET:ポスター作成も出来る迷子情報サイト
優先度6.SNSで拡散させる
SNSアカウントを持っている人は、迷子情報を自分の地域周辺に拡散させて協力者を増やしましょう。
私もそうですが、近くで迷子犬情報が流れてくると、出歩く際は周囲をいつも以上に眺めながら歩きます。
ちゃんと伝われば気にかけてくれますので、愛犬家を信じて拡散させましょう。
優先度7.張り紙を作る・貼る
張り紙は近所の人に一気にお知らせできる最高の方法です。
LOSTPETというサイトでカンタンに張り紙を作れます。
※ペット探偵を利用していれば張り紙の作成もサービス内です。
優先度8.ひたすら探す
やること全てやったらあとはひたすら探し続けましょう。
脱走から2週間後に見つかったケースも報告されています。※3
愛犬も寂しくてどこかに隠れているかもしれません。
とにかく一生懸命探してあげてください。
まとめ
犬の脱走はちゃんと対策をしていればほとんどは防げます。
- 玄関にフェンスを設置する
- クローズ外構にする
- 抜けないハーネスを使う
- 首輪の長さ調整をする
- 天気、イベントを把握しておく
しかし、人である以上100%はありませんので「もしも」に備えておくことも大事です。
- 迷子札をつけておく
- AirTagをつけておく
- 探偵保険に加入する
- 呼び出しの練習をしておく
- おやつ、おもちゃを用意しておく
- 愛犬の写真を用意しておく
もし脱走してしまっても、優先度を参考に落ち着いて手順を踏みましょう。
- 脱走した犬の方角を覚えておく
- 家族や知り合い、近所の人に捜索を依頼する
- 散歩コースを捜索する
- ペット探偵に依頼する
- 各所に連絡、登録する
- SNSで拡散させる
- 張り紙を作る・貼る
- ひたすら探す
これだけのことを準備しておけばあなたは最高の愛犬家です。
脱走リスク最小限にして安心安全な生活を送りましょう。
この記事で紹介した主なサービス・商品
突っ張り型ゲート(小中型犬対応)
突っ張り型ゲート(大型犬対応)
置くだけゲート
脱走防止ステッカー
抜けにくいハーネス
迷子札
迷子札
迷子札
AirTag
ペット用AirTagケース
ペット探偵保険
ペット保険一括資料請求
クローズ外構をつくるなら
東京・神奈川で安く外構をつくるなら
参照元
※1:https://fineseed.net/p4143/
※2:https://www.jlpr.net/faq.html
※3:https://www.kanaheirocket-pre.com/lost-dog-2-2178
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